今回は2024年春夏のメンズファッションのトレンド解説をしていきます。
ダサくないファッションをするためには、現在のトレンド知識を取り入れて価値観や、考え方をアップデートしていかなければなりません。
良く街で「あの頃流行っていた着こなし」を
そのままやってしまっている「ダサいおじさん」って結構いるじゃないですか？
あれって新しい情報を取り入れずに「あの頃」をそのまま表現しているからなんですよ。
このサイトに立ち寄って頂いている方にはそんなことにはさせません！！
今回も分かりやすく具体的に解説していきます。
超重要!!ビッグトレンド”クワイエット・ラグジュアリー”
結論を言ってしまうとたった１ワードだけ！
今季から数年続くであろう、しっかり知識として入れておいてほしいキーワード。
それは「クワイエットラグジュアリー」。
詳細はその名の通り
“派手で目立つデザインを遠ざけ、抑えた色や柄で素材の上質さを引き立てる、気品ある装い“のこと。
2022から23年春夏まで辺りとまでは違い、
ロゴやモチーフを打ち出さずに控えめシンプルで、かつ上品なコーディネートが打ち出されています。
2019年辺りから台頭していた、1970年代のヒッピーやサイケデリック等の着こなしを彷彿とさせる装飾的なスタイル。
アクセサリーはもちろんのこと、ロゴアイテムや切り替え、ドッキングデザイン、スーパーレイヤードなどの奇抜とも言えるようなアイテム、着こなしが流行していました。
その背景にあるものは、コロナ禍とSNSでした。
ファッションというものはそもそも外向着というか、外出するためのものです。
それがコロナ禍によって外出の制限を余儀なくされました。
こうした状況の中でファッション好きやインフルエンサー達が評価しあう為のツールが、Instagramを始めとしたSNSでした。
今思い返せば、コロナ前とかってTikTokなんて知りもしなかったですもん。笑(私がSNSに疎いだけかも知れませんが・・・)
Y2Kと呼ばれた70’s,2000年代トレンドのリバイバルの前に流行していたトレンドとは何か。
そう、「ノームコア」ですね。
ノームコアといえば、スティーブ・ジョブズに代表される、装飾と無駄を排除した”究極のシンプル“。
ですが写真のみで見せ合うSNSではシンプルな着こなしって評価し難いですよね。
そこで誰もが目を引くようなロゴやモチーフ等のデザインや派手で一見理解し難い着こなしがとにかく盛り上がったを見せたのです。
時代は脱コロナ。
特殊な環境で持て囃された奇抜なスタイリングは外出機会の増加を機に収束していきます。
ですが、その中でも
フレアパンツ、レイヤード(重ね着)、レザー、 ミリタリー、柄使いといった1970年代トレンドは継続。
『クワイエットラグジュアリー』とは今までのような「過度な装飾」から「自然な装飾」へ移行したトレンドなのです。
ノームコアとの違いとはなんなのか
今回の『クワイエットラグジュアリー』というトレンドについて様々なSNSやファッションサイト記事などで
「ノームコアが再燃している」、「クワイエットラグジュアリー＝ノームコアだ」という声を耳にしますが、個人的には違うと思っています。
ノームコアとは違うという話題に関しても某インフルエンサーさんが言及しておられてて、私が感じていた違和感の正体を明確に説明されていました。
違いを分かりやすく言うと・・・
・「ノームコア」はTシャツにジーンズを合わせたカジュアルトレンド。
対して
・「クワイエットラグジュアリー」は上質な素材感や、ラペルの太いジャケットやコートにスラックス。
足元は革靴でファッションの方向性としては「フォーマル」であるということ。
この説明が一番理解がしやすい。
写真で比べてみると一目瞭然ですよね？？
ファッションはSNS等のスマホ画面上から、街着としてのリアルなものに帰ったということでしょう。
今年以降数年続くと考えられているトレンドですので、しっかり覚えておくと洋服選びの指標となるでしょう。
トレンドに遅れない為にもこれは持っておけ！！
「大きなトレンドなのはなんとなく理解した。じゃあどんなアイテムを持っていればいいの？」ってなりますよね。笑
とりあえず持っておけば数年使えるような、オススメアイテムを紹介していきます。
１.テーラードジャケット
70年代を彷彿とさせるラペルの太いクラシックなテーラードはもちろん、とろみのある良質な素材のジャケット、ノーカラーのカーディガンライクなアイテム等もコレクションでは良く見られました。
DRIES VAN NOTEN(ドリスヴァンノッテン)では昨年からテーラースタイルを程よく崩したコレクションが多くめちゃくちゃカッコイイですよね。
素材感を重視するならCABaNのジャケットはかなり大人っぽく上品見えするのでオススメします。
今季テーラードジャケットは一枚くらいは持っておきたいアイテム筆頭ですね！
２.ワイドスラックス&フレアパンツ
まだまだワイドパンツはトレンドのメインですが、ただ太いだけのシルエットから更に進化しています。
引き続きのフレア(ブーツカット)にハイウェストが組み合わさったシルエットが多いですね。
中でもウェストやヒップ周りなんかがタイトになりメリハリの効いたシルエットが増えてきた印象です。
ですが市場にはまだまだ出回っているものは少ないので「フレアパンツ」や「ワイドパンツ」はもちろん「ワイドフレアパンツ」等で検索しても結構出てきますよ！
ワイドシルエットがメインで程よくフレアがかかっているパンツがファッション初心者にも取り入れやすいですよ。
３.レザーシューズ
ストリートトレンドのスニーカーから一転、この1,2年でレザーシューズやブーツをよく見るようになりました。
「オシャレは足元から」とも言われるようにどんなコーディネートをしても、
スニーカーで合わせるか、革靴で合わせるかだけでも、「カジュアル見え」か「ドレス見え」かのバランスが変わりますよね。
ともあれレザーシューズもピンからキリまで様々な価格帯のアイテムがあります。
最近だとPU(合成皮革)素材でもクオリティが高く本革の質感を限りなく再現しているものも多数あります。
ただ最上級の革靴なんかはお手入れさえすれば一生付き合っていけるものですし、持っていても損は無いですよね。
お手入れが面倒くさい方やファッション初心者さん等はお手頃なレザージューズからスタートしたほうが良いです。笑
上質で高級なレザーシューズは履くだけで印象を変えられてしまいますし、「一生もの」と考えればコスパも良いし、ファッションレベルも底上げしてくれます。
ファッション初心者さんなんかは持っている普段履き用の靴はスニーカーが大半のはず。
この機会に「レザーシューズ」是非試してみてください。めちゃくちゃカッコイイですよー！！
最後に
覚えておくべき2024春夏のトレンド。キーワードは”クワイエットラグジュアリー“でした。
大人っぽい控えめな佇まいながらも「より上質に」「より上品に」ということでしたね。
本当はアクセサリーやミリタリーなど、たくさん解説したいことはあるんですが、
ひとまずは大きな流れを掴んで頂く事が大事かと思いますし、
多分これ以上増えたらごちゃ混ぜになってしまうかとも思いますので、
ひとまずはこんなところかなといった感じです。
もし聞いてみたいこと、質問や特集してほしいコンテンツのリクエスト等ありましたら
気軽にコメントやお問い合わせフォームからお問い合わせください。
それではまた。
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